
Harold Faltermeyer & Steve Stevens - Top Gun Anthem (Official Video)
映画『トップガン』を彩る壮大なギターインスト「Top Gun Anthem」を演奏しているのは、ビリー・アイドルの相棒ギタリストの
スティーヴ・スティーヴンス(Steve Stevens)。MusicRadarの新しいインタビューの中で、この曲のレコーディングを振り返っています。とても長いギターソロだったのでフルは使わずに「どうせ4小節くらいに編集するんだろ」と思っていたという。
「Top Gun Anthem」はドイツの作曲家ハロルド・フォルターメイヤーが作曲しました。スティーヴンスとは、アイドルの1986年アルバム『Whiplash Smile』のレコーディング中に知り合いました。
スティーヴンスはこう振り返っています。
「ハロルドは、ビリー・アイドルのプロデューサーだったキース・フォーシーと一緒に仕事をしていた。ビリーの3枚目のアルバム『Whiplash Smile』を制作した時、ハロルドがキーボードを弾くためにニューヨークに来たんだ。
彼は俺にこう言った。“今、『トップガン』という戦闘機パイロットについての新しい映画に取り組んでいる。トム・クルーズが出ているんだ…”。
当時、俺がトム・クルーズについて知っていたのは『卒業白書』だけだったが、ハロルドは“ギターを弾いてほしいんだ”と言ってくれて、それが始まりだったんだ」
スティーヴンスによると、彼の壮大な「Top Gun Anthem」のソロは、1985年に『Whiplash Smile』のレコーディングを終えた後のセッションで生まれたという。
「おそらく土曜日だったと思う。10時頃にビリーとのレコーディングを終えてから、ハロルドがマルチトラックをセットアップした。『トップガン』のセッションはたぶん3時間くらいで全部やったんじゃないかな」
スティーヴンスの機材はすでにセットアップされていたという。彼はアイドルと直前まで録音作業をしていたため、インスピレーションに任せたスムーズなセッションが実現しました。
「ギターのサウンドは素晴らしかった。俺のヴィンテージのプレキシ・マーシャルが(セットアップ)されていたので、サウンドを調整する必要がなかった。ただプラグインして弾くだけで、メロディーとソロを完璧にできた」
80年代は、3分間のポップソングに8小節のギターソロがよく挿入されていた時代だったので、スティーヴンスは自分のソロの長さについて何も期待していなかったという。しかし、「Top Gun Anthem」は違いました。スティーヴンスはこう続けています。
「あのソロは64小節もあったんだ! 本当に長いソロだったよ。
“どうせ4小節くらいに編集するんだろう?”って言ったのを覚えてるよ。ハロルドは“いやいや、違うんだ、君がやったことは全部残すんだ”って言っていた。そして、本当にそうしたんだ!
素晴らしい経験だった、本当に最高だったよ。
何十年も経った今でも、軍人や兵士から素晴らしい賛辞をもらっている。心に響いたと彼らは言ってくれる。認められるのは素晴らしいことだよね」